
[注目番組]NHK総合『tiny desk concerts JAPAN 森山直太朗』 8/31深夜放送
「夏の終わりに 直太朗を」
米国の公共放送「NPR」(National Public Radio)がネットで展開し、全世界にブームを巻き起こした音楽番組「tiny desk concerts」。〝小さな机のコンサート〟というタイトルの通り、アーティストがNPRの小さなオフィスでパフォーマンスする異色のスタジオライブ番組で、大規模な音響機器を使わないオーガニックなサウンドと、こじんまりした親密な雰囲気で瞬く間に人気コンテンツに成長した。テイラー・スウィフトやBTSなど、世界のビッグネームが多数出演し、日本人アーティストにとっても憧れのプラットフォームとなっている。
NHKでは、米国NPRよりライセンス供与を受け、日本独自の「tiny desk concerts JAPAN」を2023年に立ち上げた。今年4月にシーズン2がスタートし、石川さゆり、ちゃんみならが出演してきた。今回登場するのは、独自の世界観を持つ楽曲と、唯一無二の歌声が幅広い世代から支持を受けるフォークシンガーの森山直太朗だ。
収録場所となったのは、NHKオフィスの一角。約200人ほどのスタッフが見守る中、森山の代表曲の一つ「さくら」(2003年)の弾き語りでライブがスタート。一音一音を丁寧に紡ぐように歌う姿が印象的。実は当初予定に入っていなかったが、リハーサルをした際に時間があまり、「もう1曲」ということで、弾き語りの原点であるこの曲を取り上げたという。続いて2曲目の「生きとし生ける物へ」(2004年)から櫻井大介(ピアノ&コーラス)、山田拓斗(フィドル&コーラスン)、林はるか(チェロ&コーラス)、齊藤ジョニー(マンドリン&コーラス)、西海孝(バンジョー&コーラス)、マーティ・ホロベック(ベース&コーラス)のブルーグラスバンドが加わり、カントリータッチの演奏が展開される。3曲目は9月に全国公開される映画『風のマジム』の挿入歌で新曲の「あの世でね」(2025年)をテレビ初披露。4曲目は人気バラード「夏の終わり」(2003年)、5曲目、6曲目は今年5月に配信がスタートした「あの海に架かる虹を君は見たか」と「バイバイ」を、バンドとともに多幸感溢れる演奏を繰り広げた。全6曲を歌いあげた後は「皆さまの健康とご多幸を祈っています。良い夏を!」と笑顔でライブを終えた。
「リラックスしてできました」
収録後、取材に応じた森山は「オフィスで歌うのは新鮮で興奮しましたし、いい経験になりました。自分としては、ちょっとしたパーティーの余興に来た感じでやりたいなと思っていました。天井が思ったより低く感じて、ライブハウスでやっている感じがありました。バンドメンバーも楽しんでいたのですごく良かったです」と感想を述べた。
番組は国際放送の「NHKワールド JAPAN」を通して世界規模で放送される。「いくつになってもチャレンジしたいと思っているので、すごくありがたいです。日本人のアイデンティティーをもとにした音楽のエネルギーのようなものを海外の方に感じていただければいいなと思います」と話した。
大がかりなPAやアンプなどを使わないことについては「いつもは本番の前に、リハーサルみたいにやろうよって話すんですけど、大体はできなかったっていうことになります。でも今日は本当に生音でやれてリハーサルみたいにリラックスしてできました。音楽部の部室みたいな感じでしたが、こういう決して良いとはいえない環境の中でガレージっぽくやることが、やっぱり音楽的でいいなと思いました」と手応えを語っていた。
■番組概要
『tiny desk concerts JAPAN 森山直太朗』
【国内放送】総合 9月1日 0:10~0:39(31日〈日曜〉深夜)
【国際放送】NHKワールドJAPAN 8月31日(日)11:10~11:39ほか
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当