
WOWOW ジャパンオープン史上初となる4アングルによるマルチアングル配信を実施
WOWOW(東京都港区、山本均社長)はこのほど、映像・画像配信システムの開発等を手掛けるAMATELUS(東京都渋谷区、下城伸也社長)と提携し、9月24日から開催される「木下グループジャパンオープンテニス」で、「錦織&アルカラス マルチアングル配信」の提供を開始すると発表した。この取り組みでは、AMATELUSが運営するマルチアングル配信システム「SwipeVideo」を活用する。
「木下グループジャパンオープンテニス」は、日本で唯一開催される男子テニスATPツアー公式戦。この大会において、ジャパンオープン史上初となる4アングルでのマルチアングル配信(生配信・アーカイブ配信)を実現する。WOWOW会員でなくとも、「SwipeVideo」を通じて購入・視聴することが可能だ。
マルチアングル配信の対象となるのは、昨年6年ぶりにジャパンオープンテニスに出場し、シングルスベスト8入りを果たした錦織圭選手の出場試合と、2025年の全仏オープンで連覇を達成したカルロス・アルカラス選手の出場試合。具体的には、錦織選手とアルカラス選手の1回戦から決勝までの試合が対象。ただし、選手の欠場や敗退を要因として、内容が変更・中止となる場合がある。
WOWOWの生中継映像に、会場となる有明コロシアムに設置された3台のカメラアングルが加わり、合計4アングルで配信される。視聴者は、錦織圭選手やアルカラス選手だけを映し続ける専用アングルなど、見たいアングルを見たいタイミングで自由に切り替えながら試合を楽しめる。これにより、テニスの新たな魅力の発見や、まるで現地にいるかのような臨場感を味わえる映像体験を提供する。
販売価格は、都度購入方式で1試合1100円(税込)。チケット販売は、「木下グループジャパンオープンテニス」本戦の対戦カードが公発表される9月23日頃を予定している。
WOWOWとAMATELUSは、このSwipeVideoを通じて、新しい視聴体験価値の創出を図り、新たな顧客の開拓に取り組む。両社は今後も協力し、さらなるサービス拡大を目指す方針だ。
視聴者が自由に視点を切り替えながら映像を視聴できるサービス
「SwipeVideo」とは、AMATELUSが開発・提供する、複数台のカメラで撮影された映像を視聴者が画面をスワイプすることで、Web上またはアプリ内で自由に視点をスイッチングしながら視聴できる国際特許取得済みの配信システム。これまで映像処理負荷や配信負荷の高さからブラウザ上での配信や再生が難しいとされてきた自由視点映像やマルチアングル映像をクラウド配信できる、世界初の独自開発技術。WEB技術(HTML5)だけで動作するため、視聴者側は面倒なアプリインストールが不要であり、再生中(スロー中、ズーム中、停止中も可能)の映像を、ストレスなく任意のタイミングで切り替えることを可能にする。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当