NHK連続テレビ小説「ばけばけ」松野司之介役の岡部たかしさんがコメント

「司之介は一生こんな感じで生きていくのかなと思っています」

 

現在、第20週「アンタ、ガタ、ドコサ」が放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」。主人公トキの父親・松野司之介は愛する家族のためなら、不器用ながらもとにかく奮闘する。そんな中、司之介はトキとヘブンとともに、熊本に移住することを決心するが…。

 

そんな松野司之介役を演じている岡部たかしさんのオフィシャルコメントが届いた。

 

――番組の反響や、放送を見ての感想を聞かせてください

 

視聴者の方や周囲から「面白い」など、好評の声をいただくことが多く、皆さんに楽しんでもらっていることを日々、実感しています。放送では自分の知らないシーンもあり、ヘブンのビールを探すシーンはこんなことしていたんだとか、みんなこんなスキップをしていたんだと笑いながら見ていて、完全に視聴者として『ばけばけ』を楽しんでいます。やっぱりふじきみつ彦君の本は面白いなとか、自分もやってきたことなのに、全体で見てもすごいなと思ったりしています。

 

――司之介を演じていて、改めて思う役の印象を教えてください

 

演じながら、僕自身も「ええ加減にせえよ」「もっと成長せぇよ」と思うことはあります(笑)。でも、自分なりに司之介のことを愛して、脚本に忠実に演じています。

 

 

司之介は、思ったことをすぐに口に出しちゃう正直者です。正直がゆえに、思いついたことが瞬時に行動と言動に繋がるし、それが家族のためであり、自分のためでもあるのだと思います。それによって周囲をいら立たせることもありますが、彼は真剣だし、正しいと思っていると思います。だから、司之介を演じる時は、アホを演じている感じにはならないようにしたいと思っています。

 

――ここまで撮影をして、印象に残っているシーンを教えてください

 

 

第14週で、みんなで「だらくそが!」と叫ぶシーンです。このシーンは、松野家にとって、「ついに、この時が来たか」という瞬間だと思います。トキは、ここで初めてタエを「ママさん」と呼びましたが、あのトキの表情は、本当にグッと来るものがありました。あかりちゃんのすごいところは何回も見てきましたけど、あの日は特にすごかったですね。大人になったトキが、まるで子どものように声をあげて泣いていたので、初めてトキが松野家に来たシーンを思い出したりしました。今思い出しても涙がでそうです。

 

――松江から熊本に行くことになった司之介ですが、なぜその決断をしたのでしょうか

 

 

現代でも、故郷を捨ててどこかに引っ越すということは、なかなか勇気がいることだと思います。司之介にとっても、やっぱりものすごい決断だったのかなと思いますね。司之介にとって家族は大事だし、やっぱり家族と一緒にいたい。もう長屋に戻りたくないと言っていますし、表面的な損得勘定があることも本当だと思いますが、それよりも深い根底には、家族のことを思う気持ちがあるのだと思います。その両方があっての決断だと思います。

 

――後半の見どころ、視聴者の方へのメッセージをお願いします

 

熊本に行った司之介は、やることがなくて暇になります。あまりすることがないから、ちょっとのことでも大事件にしたりして、その辺のものがたりの展開もまた面白いなと思います。司之介は一生こんな感じで生きていくのかなと思っていますし、もう自分の人生を全うしてもらいたいですね。最後には、「あの人は、幸せな人生だったよね」と思われるような生き方してくれたらと思っています。

 

 

家族としては、熊本で書生さんや女中さんが加わり、その中でみんながあんなこと言ったり、こんなこと言ったりするのが見どころだと思っています。ここでの会話劇は、ふじき君の脚本の真骨頂だと思います。松野家の家族の形は、これからも変わっていくと思いますが、それは面白い変化だと思うので、視聴者の方にもそのさまを見て楽しんでいただけたらと思います。

 

■2025年度後期 連続テレビ小説『ばけばけ』(全25週/125回)
[総合](月~土)午前8時~8時15分ほか(土曜日は1週間の振り返り)
[BS][BSプレミアム4K](月~金)午前7時30分~7時45分
【作】ふじきみつ彦
【音楽】牛尾憲輔
【主題歌】ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
【制作統括】橋爪國臣
【プロデューサー】田島彰洋 鈴木航 田中陽児 川野秀昭
【演出】村橋直樹 泉並敬眞 松岡一史 小林直毅 小島東洋