JAIA 第55回定時総会・懇親会~鈴木会長「100周年記念に惜しみなく協力」

 日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)は5月22日、第55回定時総会・懇親会を開催した。
冒頭、会長の鈴木 昭氏は、「アマチュア無線は、年々1万局ぐらい減り続け、歯止めがかかってないのかなという状況です。JAIAとしても、なんとか減少に歯止めをかけるべく、国内向けにアマチュア無線継続的発展会議(SD会議)というものJARL様、JARD様、CQ出版様、JAIAの4団体を立ち上げました。
 色々な方からこの活性化に向けたアイディアをいただきまして、それの具現化をしていきます。JAIAいたしましてはHF帯の受信機器の手作り体験を検討しております。これは小中学生などの方々に手作りしてもらい、出来上がったものから音が出るというもの作り体験をしていただこうかなということを考えています。
 また、来年は、JARLさんの100周年ということもあり、色々な記念催しが取り行われると思います。そういった中で我々としても、100周年記念に向けて協力できることは惜しみなくやっていきたいと思いますので、改めてご協力のほどよろしくお願いしたいと思います」と挨拶した。



 続いて一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)の常務理事の山内貴博氏がJARL 会長・理事の森田耕司氏のメッセージを代読した。
「本日は日本アマチュア無線機器工業会様の第55回定時総会が盛会に行われましたことをお祝い申し上げます。日頃より鈴木会長初め、日本アマチュア無線機器工業会の皆様には、アマチュア無線並びに日本アマチュア無線連盟へのご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、来年2026年には日本アマチュア無線連盟が100周年、その翌年、2027年にはアマチュア無線100周年を迎えます。JARLとしましても、本年から100周年に向けての広報やプレイイベントを進め、2026年6月から2027年9月までの期間を、アマチュア無線の世界をアピールする絶好の機会として捉え、様々な行事を行ってまいります。
イベントを通じ1人でも多くの仲間を増やし、アマチュア無線の楽しさと有用性存在価値を広くアピールし、アマチュア無線の世界社会的地位、知名度の向上を図るべく活動してまいりますので引き続きご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。
日本アマチュア無線機器工業会様、並びに加盟企業の皆様におかれましては、ぜひともこれらのイベントにご参加ご協力をいただきアマチュア無線の魅力価値を高めるためにともに活動していただくようにお願いいたします。
最後に日本アマチュア無線機器工業会様、並びに加盟企業の皆様の益々のご発展と参加の皆様のご健勝を祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます」。



 一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)会長(代表理事)の三木哲也氏が、「既にお話しがありましたが、アマチュア無線100周年、1無線の存在価値を是非アピールして、若い人たちがどんどん入ってくるようになるように大変願っております。もう一つは最近災害とかいろいろあります。そういう非常通信とかですね、災害時に日本アマチュア無線は活躍します。防災庁設立に向けて防災設置準備室が立ち上げられており、防災の関係ではJARDもJARLもそのメンバーに入ると思うが、その一翼を担ってPRできたらいいなというふうに思っております。そのための色々使いやすい機器とかそういうものを是非考えていただきたいと思っております」と述べ、乾杯の挨拶の後、懇親会がスタートした。

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。