【会場レポート】池上通信機、「第27回 インターフェックス ジャパン」へ出展

 池上通信機(本社:東京都大田区、代表取締役社長 清森 洋祐)は、7月9日(水)から11日(金)まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の第27回INTERPHEX WEEK TOKYOにおける「第27回 インターフェックス ジャパン」に出展した。
「インターフェックス ジャパン」は、世界25の国と地域から医薬品・化粧品・再生医療の研究・製造に関するあらゆる製品・サービスが出展する日本最大の規模で開催され、世界中から医薬品・化粧品メーカー、再生医療企業が来場する展示会となる。

 池上通信機は、放送局向け映像機器で培った映像処理技術を基に開発した医薬品錠剤外観検査装置、粉体に混入した異物を除去する末・顆粒剤検査装置など医薬品向け検査装置の他、錠剤の付加価値を高めるインクジェット錠剤印刷装置など画像処理技術を活用した製品を中心に展示した。
ブースでは錠剤検査装置「TIE‐10000」、末・顆粒剤検査装置「POIE‐8000CA」を中心に展示。
①錠剤検査装置「TIE‐10000」の特徴は、錠剤の安定供給が可能な供給・整列部と2列の水平運搬方式、最大70万錠/時の高速処理を実現できること。またオペレーターの負担を軽減する操作性と運用性、メンテナンスも追及。24型タッチパネルを採用し大型の画面で多くの情報を一括表示でき、画面の切替回数を減らすことができる。扉の前面・天面を透明化したことで、運転中の内部の様子が確認できる。扉は跳ね上げ式を採用したことで、扉開放時におけるオペレーターの動線も確保できたという。



②末・顆粒剤検査装置「POIE‐8000CA」の特徴は、原料粉体や散剤・細粒・顆粒などさまざまな粉体・顆粒剤への異物混入を確実に検出できること。排出部には、ロータリーノズルによる3ステップの排出機構により異物周辺だけを確実にスポット吸引し、良品の巻き込みを最小限に留める。また搬送速度に影響されない分解能20μmのCMOS RGBラインセンサカメラを採用。淡差時特徴抽出処理、線分特徴抽出処理を行い、細かな毛髪や微細な異物の混入検査も可能、と話した。



またJR西日本と共同開発した「AI画像解析システム」も展示。池上通信機により高性能IPカメラシステムとJR西日本が鉄道事業の中で磨き上げた画像解析AIモデル。AIが特定行動を事前に学習、“カメラ画像の特定の行動”をリアルタイムかつ自動で検知し、監視画面上で強調表示する。異常発生を瞬時に通知するため、早期対応に貢献できる。AIが補助することで人為的ミスを削減し心理的負担軽減にもつながる。履歴管理機能により、異常発生時の状況分析の効率化も実現できるもの、と話した。

この記事を書いた記者

アバター
中井弘和
営業部所属
主に企画、広告営業を担当。
お付き合いで始めたゴルフが、今では一番の趣味。
最近ではギアにもこだわりをもっています。