AI制御のマルチカメラやVR活用 キヤノン
キヤノンは、InterBEE2025に出展。次世代の映像制作を支える取り組みを「放送」と「制作」の二軸で表現し、制作現場を支援する多様な提案を示した。業務効率化やパフォーマンス向上に貢献するソリューションを紹介した他、シネマカメラ「EOS C50」やリモートカメラ「CR―N400/CR―N350」、ロボットカメラシステム「U―4SR」などの新製品を披露した。
効率化と撮影のクオリティを両立する「次世代PTZスタジオ」の提案では、メインカメラの動きに連動して複数のリモートカメラを制御するリモートカメラソリューション「マルチカメラオーケストレーション」を参考出展。メインカメラに連動して、新製品のリモートカメラ、「CR―N400」や「CR―N350」といった複数のカメラをAIによって自動制御し、運用コストを削減。スタジオの一部をバーチャル技術によって疑似的に拡張し、少人数、小規模の放送局でも多様な映像表現を可能とした。
また、スポーツ中継等で背景をぼかして被写体を際立たせた印象的な映像表現「Novel Look」は、既存の高倍率放送レンズに工学系パーツを組み込むことで省コストによって印象的な映像とフォーカスのしやすさを両立させている。
制作コーナーでは、RFマウントの高速通信によりレンズとカメラの撮影情報をリアルタイムに通信・演算してメタデータを出力する「キヤノンバーチャルプロダクションシステム」のデモを実施。
ミラーレスサイズながらクロップ同時記録や高品位な映像を可能とした最新のデジタルシネマカメラ「EOS C50」や、動画機能を強化したミラーレスカメラ「EOS R50 V」に加え、多彩なRFシネマレンズやRFレンズを体験できる。
また、VR撮影に携わるクリエイター向けに「EOS VR SYSTEM」のコーナーを設け、「Apple Vision Pro」の視聴デモやVR映像の活用事例などを展示し、効率的な映像ワークフローを紹介した。
ブースではこのほか、パンやチルトといった操作性能を向上させ、最新の防塵・防水規格に対応させるなど、耐環境性能を向上させたロボットカメラシステム「U―4SR」等を紹介していた。
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