CEATEC 2026、テーマは「Transformation」 “展示する場”から社会実装を加速する舞台へ

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は9月1日、東京都内で「CEATEC 2026」の報道関係者説明会を開催した。CEATECエグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏が、10月13~16日に幕張メッセで開催するCEATEC 2026の方向性や主な企画について説明した。

2026年の開催テーマは「Transformation―企業が、産業が、そして社会が変わる―」。生成AIやフィジカルAIの進展、各産業でのDXの社会実装などを背景に、技術そのものの展示にとどまらず、技術によって社会や産業がどう変化するのかを多面的に発信する。

鹿野氏はCEATECについて、2000年のスタート当初はエレクトロニクス産業を代表する企業が最新製品や技術を展示し、商談を行う場という性格が強かったと振り返った。

CEATECエグゼクティブプロデューサー 鹿野清氏



2016年にCPS/IoTを掲げて総合展示会へ転換したことを契機に、現在では電子・デジタル産業の枠を超え、さまざまな産業の企業や団体が参加する「共創」の場へ変化してきたという。

展示会の役割、「場の提供」だけではなく

鹿野氏は、特にコロナ禍以降の大きな変化として、出展者に展示スペースを提供するだけでは展示会として十分ではなくなっているとの認識を示した。

現在は、出展企業と来場者だけでなく、出展者同士が会場で出会い、議論し、新しい開発チームや事業を生み出す「オープンイノベーション」「共創」の場としての役割が重要になっていると説明した。

さらに、スタートアップの成長や新規事業創出を後押しするため、単に展示場所を提供するだけでなく、VC・CVCとの接点やリバースピッチなど、新たなビジネスを生み出すための“インフラ”を主催者側が提供していくことも重要になるとの考えを示した。

「X(Transformation)パーク」を新設

CEATEC 2026の注目企画の一つが「X(Transformation)パーク」。社会課題への挑戦、産業構造の変化、新たな社会実装をテーマに展開する。

主催者企画として、「暮らしのDX」「海洋デジタル社会」「宇宙共創」「デジタル交通社会」の4つのパビリオンを設置する。

このうち「宇宙共創パビリオン」と「デジタル交通社会パビリオン」は新たな取り組み。鹿野氏は、AI分野では特にフィジカルAI関連の展示にも期待を示した。

スタートアップ・大学研究機関は過去最高を見込む

スタートアップや大学・研究機関、新規事業開発部門を集める「ネクストジェネレーションパーク」も拡充する。

鹿野氏は説明会で、CEATECには例年多くの学生も来場していると説明。若い世代にエレクトロニクスやデジタル技術への関心を持ってもらうことも、エンジニア不足への対応という観点からCEATECの役割の一つとしている。

Japan Mobility Show Bizweekと2年ぶり併催

2026年は「Japan Mobility Show Bizweek」と2年ぶり2回目の併催となる。

CEATECを主催する電子・デジタル産業とモビリティ産業は、EVや自動運転などを通じて関係が深まっている。会期中には両展示会の出展者によるネットワーキング企画も実施し、産業横断の連携を促す。

コンファレンスは200以上のセッションを予定。サステナビリティ・共創、新産業構想、先端AI、次世代半導体、量子、グローバル動向、スタートアップなど幅広いテーマを取り上げる。

10月13~16日に幕張メッセ

CEATEC 2026は10月13~16日に幕張メッセで開催する。10月6日にはTokyo Innovation Baseで記者会見を予定しており、出展者数など、さらに詳しい開催情報を発表する予定。

鹿野氏は、CEATECを単に展示の「場」として提供するだけでなく、そこから新たな事業やコラボレーションを生み出す機会まで提供する展示会へ進化させたいとの考えを示した。

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