【アイコム】リスキリング支援で新規事業開発を強化
無線機大手のアイコム(株) (大阪市平野区、東証プライム)は、新規事業開発を担う人材を育成するため、人的資本政策の一環として社員のリスキリング(学び直し)を支援する取り組みを開始した。
社会人が新規事業開発を研究する学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学(東京・港区)のプログラムを活用し、希望する社員は同大学院の1年間のプロジェクト研究に、就業時間内に参加できるようにした。授業料は会社が全額負担。社員には新規事業案の提出を課し、会社は提案内容を精査し、事業の具体化を目指す。
業務量を調整、学ぶ環境を整える
新規事業開発の志望者を社内で公募したところ、23 人が名乗りをあげ、そのうち、33 歳から 54 歳の 11 人を幅広い部署から選出している。11 人は、2024 年 10 月 2 日(水)から 1年間、毎月 2 回、事業構想大学院大学の新規事業開発プロジェクト研究(全 26 回)に参加する。
プロジェクト研究では座学に加え、主体的なフィールドワークも行う。フィールドワークでは、大学院とつながりのある多分野の専門家の力を借りることもできる。
リスキリングは、就業時間内に取り組めるようにし、また、各人が所属する部署のサポートを得ながら、業務量の調整を行い、学び直しに集中できる環境を整える。
研究会修了後の来年 9 月に、各人は新規事業のアイデアを会社に提出し、会社は、収益性や成長性などを勘案した上で、事業化が見込めると判断した案件に着手する考えです。
アイコムの中岡社長は、「事業創出に期待するとともに、異業種の方との交流を通じて得る新たな考えや着想をもって、社内に新しい風を吹き込んでほしい」と話しています。
人的投資惜しまず、3 年で 5 億円計画
アイコムは、2026 年 3 月期までの 3 年間の中期経営計画で、人材の確保・育成等に 5 億円を投資する計画を示しており、今回のリスキリング支援はその一環として行います。
この記事を書いた記者
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主にプレスリリースを担当。
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