
アンリツ・他3社、能登半島地震で被害を受けた珠洲焼の研修生を「奨学金」で応援
アンリツは、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市の伝統工芸「珠洲焼」[※1]の復興と持続的な発展を支援することを目的に、一般社団法人「珠珠洲焼みらい基金」を活用し、珠洲焼研修生奨学金制度が創設されましたと発表した。
珠洲焼を継承する将来世代の陶芸家を育成することで伝統文化の復興を下支えし、地域産業や経済の活性化に貢献することを目指してまいります、と話した。
■支援内容
「珠洲焼みらい基金」(代表理事 アンリツ株式会社社長 濱田宏一)が6月に設立され、趣旨に賛同するアンリツ、浜松ホトニクス、ヒロセ電機、他1社で、共に奨学金制度を運用してまいります。奨学金の給付対象は珠洲市「珠洲焼基礎研修過程」[※2]の研修生で、審査を経て、研修期間である2年間給付いたします。
珠洲焼[※1]
12世紀から15世紀に珠洲市付近で生産された中世の日本を代表する陶器の一つ。鉄分を含む珠洲の土を高温で焼くことで灰黒色になります。約400年前に生産が途絶え、1970年代に復活しました。伝統産業として根付いたところ、能登半島地震で約20ある窯が全滅しました。今も再開できた窯は5つに満たないといいます。
珠洲焼基礎研修過程[※2]
珠洲市は震災以前から、珠洲焼の振興を図るため、2年間の基礎研修過程を開設しています。研修生は1年目に作陶技術を習得するための講義や実技を受け、2年目に研究制作や商品企画、デザイン講座、市場調査を学びます。
この記事を書いた記者
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営業部所属
主に企画、広告営業を担当。
お付き合いで始めたゴルフが、今では一番の趣味。
最近ではギアにもこだわりをもっています。