LTE制御による広範囲巡視と目視外飛行を実証
NTT e-Drone Technology(代表取締役社長:滝澤正宏、NTTイードローン)は、琵琶湖南端にある瀬田川洗堰において、放流量の増減操作に伴い、堰の上下流で水位と流速の変動によって生ずる事故を未然に防止するため、河川利用者を見回りする広範囲な河川巡視へのドローン活用の効果検証を実施した。検証では、片道1km超の安定飛行ならびに操作室内からの目視外飛行を実現し、河川巡視業務の効率化に対して十分な効果を確認できたという。
国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所は、瀬田川洗堰の管理および操作を行っているが、水辺利用者への注意喚起のため、巡視にあたる職員の要員確保が課題となっており、省人化・効率化の検討を行っている。また、将来的には琵琶湖河川事務所内の操作室からドローンをコントロールし、室内モニターでリアルタイムに映像を確認するなど、人の判別が可能な仕組みの構築を見据え、政府方針に従ってセキュリティに配慮した最適なドローンの導入を検討している。
こうした課題は、全国の河川事務所が抱えている共通の課題と考え、琵琶湖河川事務所発注の業務(受注者:東京建設コンサルタント(TKC)において、ドローンに関する技術協力として関わり、河川巡視へのLTEドローン活用の効果検証を実施した。
(全文は9月2日付紙面に掲載)
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