アンリツ、「TECHNO PLAZA 2025」を開催(3)

 展示会の入り口に『テクノプラザの木』が置かれている。この木の一つひとつに社員のメッセージが貼られている。このテクノプラザにかける熱い思いを社員が書いてくれている。この熱い思いが非常に大切で、この思いがアンリツの未来をつくっていく力になるだろうと。従業員の力を最大限に発揮する、その力によって大きく飛躍することを目的に今回の展示会を開催している。ぜひ、その熱い思いをご覧になっていただいて、少しでも感じていただけたら幸いだと思う。
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 続いて、「社会課題に挑むアンリツ 先端技術で未来を切り拓く」と題して、野田華子TECHNO PLAZA 2025実行委員長常務理事CTO先端技術研究所長が次のように述べた。

 アンリツのグローバルなアンリツの研究開発について。〝オープン&イノベーション〟でイノベーティブに進めている。

 私がいる先端技術研究所は、アンリツのビジネスの将来を技術的に支える総合研究施設である。実際に注力している研究テーマでは、例えば新素材のグラフェンの高性能分子センサーなどがある。AI評価のための数理統計技術や6G、特にミリ波に関するところも技術獲得に取り組んでいる。

 技術開発では、我々だけでなく外部の方と一緒に共同研究開発も進めている。社外有識者や業界との交流で、高難度の研究目標の達成につなげる。イノベーションを起こすということは、多様な方人たちが集って一緒に行うことが重要だ。いろいろな価値観、知見を持った方と一緒にやりましょうと研究開発をさせていただいている。

 次に案率の強みを活かした技術について。6Gでは新周波数帯域の試験技術など。このほかオール光化・光電融合技術や空間分割多重技術など。オートモーティブIoTコネクティビティでは無線技術やコミュニケーション解析技術など。データセンター超高速インタフェースでは超高速のデジタル伝送の分野など。近赤外透過検査ではアンリツの光の技術にAIを組み合わせて、錠剤の全数検査を実現する。我々が持つさまざまな強みと、それから社会課題を組み合わせて、研究開発を進めている。

 アンリツの研究開発の基本方針では通信計測は通信の進化をきちんと支えていくこと。そのためには業界のトップランナーとのパートナーシップによって、いち早く高い性能のものをお客様に提供していくこと。そしてデジタル革新によって通信の安全・安心を担保方針で進めている。