【トピックス】FMながおか 分身ロボットDJ?
FMながおか(長岡移動電話システム株式会社、新潟県長岡市、酒井龍市代表取締役社長)とオリィ研究所(東京都中央区、吉藤健太朗・笹山正浩代表取締役所長)は、イートラスト(東京都台東区、酒井龍市代表取締役社長)協賛のもと、11月5日(水)より新企画をスタートすると発表した。
企画名は「OriHime Radio Cafe ~LOVE OUR CONTRAST~」。放送日時は毎週水曜日17時00分~(再放送毎週木曜日7時15分~)。放送時間は10分。パーソナリティはOriHime(オリヒメ)パイロット、FMながおかパーソナリティ。
番組では、身体的制約など様々な事情で外出が困難な人が遠隔操作する分身ロボット「OriHime」を通じ、パーソナリティとして番組に登場。パイロット(OriHime操縦者のこと)としての活動や暮らし方、多様な生き方を紹介する。
番組テーマは「LOVE OUR CONTRAST(私たちの違いを愛する)」。多彩なバックボーンを持つパイロットがパーソナリティとして週替わりで登場。OriHimeを通じた就労経験やパイロットとして働く背景を語る。年齢も住む場所も生き方も異なるパーソナリティーとリスナーがテクノロジーを介してつながり、お互いの世界を広げ、人生を豊かにしていく。その前向きな歩みを後押しする番組を届ける。
企画にあたっては、オリィ研究所を通じてハンディキャップを持つ人の登用を進めているイートラストが中心となり、オリィ研究所、FMながおかの3社で協議を重ねてきた。遠く離れていても、互いの生活スタイルが違っていても、テクノロジーによって違いを軽やかに乗り越えてつながり、そこにかかわるすべての人の人生を豊かにできるはず。そんな思いで新企画をスタートさせる。オリィ研究所からは分身ロボット「OriHime」とパイロットを、FMながおかは番組企画と放送を、そしてイートラストは企画およびスポンサーとして、それぞれの立場で力を合わせ、多様な働き方、生き方の新しい可能性を探る。
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分身ロボット「OriHime」は、オリィ研究所が開発した病気や身体障害、育児・介護といった理由で外出困難な人でも遠隔地から操作できる分身ロボット。ロボットの顔振り・手振りを自由に操作しながら、カメラやマイクを通じ、まるでその場にその人がいるような、あたたかなコミュニケーションをとることが可能だ。日本橋(東京)の分身ロボットカフェDAWN ver.βに所属するパイロットは約100人、カフェでの接客や講演活動等、様々な場所で活躍している。
オリィ研究所は、「人類の孤独を解消する」を理念に掲げ、障害・病気・介護等の理由で外に出ることが難しい「移動困難者」の選択肢を豊かにするサービスを研究開発・提供している。
オリィ研究所のコメントは次の通り。
「OriHimeは、移動困難者の『分身』として、人や社会と繋がることを叶えてきました。複合施設「ミライエ長岡」(新潟県長岡市)でも多くのOriHimeパイロットが働き、活躍の場を広げています。本番組を通じ、OriHimeやパイロットのこと、彼らの声と多様な生き方を知っていただけたら嬉しいです」。
FMながおかは、長岡市・小千谷市・見附市・出雲崎町を放送エリアとするコミュニティFM局(80・7MHz)。地域の情報に加え、長岡まつり大花火大会の実況中継や災害情報など市民生活に欠かせない番組を放送している。
FMながおかパーソナリティの山田光枝さんのコメントは次の通り。
「OriHimeパイロットさんと接したとき『ラジオパーソナリティ』の概念と可能性が無限に広がっていくのを感じました。地域と世界があったか~いテクノロジーでつながる新企画、どんなパーソナリティさんが登場するのか、ぜひご期待ください!」
イートラストは、新潟県長岡市創業の電気・情報通信設備工事会社。近年では国内外における防災監視システムの普及にも携わり、これまで培った電気や通信の技術をもとに防災事業を中心に様々な事業に取り組んでいる。
イートラストの酒井龍市代表取締役社長のコメントは次の通り。
「今年の春『OriHime』ロボットと出会い、『OriHime』の活躍フィールドの一つとして『ラジオ』番組を作ろうと思い立ち、スタートしました。新たな社会貢献にもつながるよう、培ってきた情報通信技術を活かし取り組んでいきたいと思います」。
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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