900MHz帯の新たな無線利用に係る調査結果公表・総務省

 総務省は10月21日、900MHz帯を使用する新たな無線利用に係る調査等の募集結果を公表した。デジタルMCA陸上移動通信システム及び高度MCA無線通信システムの終了後の空き周波数帯の活用方策の検討に資するため、令和7年8月25日(月)から同年10月1日(水)まで募集した結果、7者から8件の提案があった。
 同省では、令和6年12月13日に公表した周波数再編アクションプラン(令和6年度版)で、「高度MCA無線通信システムが令和9年3月末でサービスを終了するとの発表があったこと、また、デジタルMCA陸上移動通信システムについては、令和11年5月末をもってサービスを終了するとの発表があったことから、サービス終了後の周波数の活用方策を検討することを目的に提案を募集。
 具体的には、890~900MHz及び928~945MHzの周波数を対象に、高度MCA無線通信システムに係る参入希望調査を実施するとともに、併せて3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)技術仕様に準拠した移動通信システムについて提案募集した。提案者は次の通り(順不同)。
 ①高度MCA無線通信システムに係る参入希望調査:▽MetCom株式会社
 ②3GPP技術仕様に準拠した移動通信システムの提案募集:▽株式会社NTTドコモ▽楽天モバイル株式会社
 ③新たな無線利用に係る具体的なシステムの提案募集:▽有限会社プリシード▽Wi―SUN Alliance▽MetCom株式会社▽802・11ah推進協議会▽一般社団法人特定ラジオマイク運用調整機構
 総務省では、調査結果を踏まえ、サービス終了後の周波数の活用方策についての検討を実施する。

この記事を書いた記者

アバター
kobayashi
主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。