時代劇専門チャンネル開局25周年 エグゼクティブ・プロデューサーに聞く

 日本映画放送(東京都千代田区、石原隆社長)が運営する有料専門チャンネル「時代劇専門チャンネル」は、今年開局25周年を迎える。このタイミングで同チャンネルでは、戦後の日本を代表する時代小説家で、今年が生誕100年にあたる池波正太郎氏の「仕掛人・藤枝梅安」「鬼平犯科帳」を新たに映像化する大型プロジェクトを進めている。2月3日からは第一弾として、映画「仕掛人・藤枝梅安」第一作の劇場公開がスタートする。地上波で時代劇が激減する中、同チャンネルが新作時代劇を作り続ける理由、「池波正太郎生誕100年企画」プロジェクトの進捗状況、さらに有料専門チャンネルビジネスへの思いなどを同社常務執行役員で、「梅安」「鬼平」のエグゼクティブ・プロデューサーを務める宮川朋之氏に聞いた。――改めてですが、時代劇専門チャンネルが劇場公開映画を製作することになった経緯をお聞かせください 「我々は2011年から約10年の間に、お客様満足度の向上および、新規加入獲得のための施策、時代劇撮影技術の継承などを目的に、20作以上のオリジナル時代劇を製作・放送して参りました。このたび、2023年が時代劇専門チャンネル開局25周年の節目であること、そして、くしくもオリジナル時代劇第1作『鬼平外伝 夜兎の角右衛門』で原作とさせていただいた、池波正太郎先生の生誕100年が重なることから、盛大にお祝いする意味も込め、池波先生の代表作である『仕掛人・藤枝梅安』『鬼平犯科帳』の新たな映像化を企画し、2021年の製作発表会見で藤枝梅安を豊川悦司さん、長谷川平蔵を松本幸四郎さんが演じることを発表いたしました」 ――映画「仕掛人・藤枝梅安」第一作の劇場公開が2月3日から始まります。作品の見どころは? 「まずはご出演される俳優陣の顔ぶれをご覧ください。この令和の時代を代表する、最高峰のキャストにお集まりいただくことができました。中でも梅安役の豊川悦司さんは、身長や雰囲気が最も原作のイメージに近く、歴代の中でも出色の梅安になっていると思います…」(全文は2月3日付けに掲載。残り約2000文字)