孤立集落をロボットが自律捜索 スペースデータ「RobotBrain」、災害対応機能を開発

スペースデータは、ロボットの導入・運用・学習基盤「RobotBrain(ロボットブレイン)」に、災害時の孤立集落などを自律捜索する機能を開発した。豪雨による道路や橋の寸断を想定したシミュレーションを作成し、歩行・走行・ドローンの複数機体が連携して被害把握や要救助者の捜索にあたる仕組みを示した。

任務は日本語のチャットや音声で指示できる。システムが内容を解釈し、機体の性能や運用上の制限を確認したうえで、三次元地形データから電波の届き方や進入経路、対象を確認できる位置などを計算し、各機体の行動計画を作成する。

シミュレーションでは、豪雨で道路と橋が寸断された集落を想定。歩行ロボット、走行ロボット、ドローンが自律的に進入し、家屋の損壊や土砂の状況を確認する。要救助者を発見した場合は位置や映像、ヘリコプターによる吊り上げに適した位置などを救助隊へ引き継ぐ。

あらかじめ許可された範囲の行動はロボット側が自動で実行し、その範囲を超える場合のみ人に判断を求める。複数機体を自律・群制御することで、通信環境や人員が限られる発災直後の活用を想定する。

実機での検証も進めている。四輪ロボットカー、サーモカメラを搭載した四足歩行ロボット、据え置き端末を使い、行動計画に沿った移動や自律起動、人の検知、機体間での情報引き継ぎなどを確認している。

想定利用者は自治体の防災担当部署、消防、インフラ事業者など。スペースデータは今後、複数機体の連携や浸水被害の確認などに対象を広げ、自治体や防災関係機関と連携した実地検証を進め、実用化を目指す。

写真は、歩行ロボットのカメラ映像(画面左上)で要救助者を見つけ、位置と映像を救助隊へ引き継ぐ場面(出典:国土地理院)

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この記事を書いた記者

岡田 浩明
営業企画部
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