
パナソニック、「AG―CX20」発売
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション(大阪府守口市、豊嶋 明CEO)は、あらゆる映像制作・放送・配信のニーズに対応する4Kプロフェッショナルカメラレコーダー「AG―CX20」を2025年2月より発売すると発表した。
薄型ファンを搭載した放熱構造により、小型・軽量ボディと4K60pの高精細記録を両立した。カメラ背面より吸気を行い、前面に効率よく排熱することで、信頼性の高い長時間撮影を実現する。
光学24倍(広角25 mm~望遠600mmの高倍率一体型レンズは、iズーム機能で4K撮影時は32倍、FHD撮影時は48倍のズームが可能。4つのレンズ群を別々に駆動させることで、光学24倍ズームとボディの小型化を実現した。
また、2連のマニュアルリングを搭載し、前側はフォーカス、後ろ側はズームとアイリスの調整が可能。サイズの異なるリングを採用することにより、指で触れただけで間違いなく操作できるように設計されている。1/4、1/16、1/64、CLEARが選択できるNDフィルターは、太陽光集光による焼け対策として、ガラス製を採用している。
顔検出AE& AFと微細なフォーカスレンズユニットの駆動より、4KとFHD両方で高速かつ追従性・安定性に優れたAFを実現。撮影現場でピンボケや露出不足をおこすことなく、確実に被写体を捉えられる。さらに、色情報による高精度な被写体追尾が液晶モニターに触れるだけで始まる。
2・4 GHz帯に加えて、5 GHz Wi―F iR(IEEE802・11ac)にも対応。電波干渉などによる不安定なネットワーク環境では、スマートフォンを用いたUSBテザリングも利用できる。専用のタブレット/スマートフォンアプリ「HC ROP」でライブビューが可能になり、ワイヤレスによるカメラ設定やレンズコントロールの操作性が向上した。
さらに、RTMP(Real Time Messaging Protocol)をサポートしており、コンサートやスポーツイベントの中継、ニュースなどをFacebook、YouTubeなどに接続し、配信できる。より安定したライブ配信の為にイーサネットを搭載し、市販のUSB LAN変換アダプターを使用する事で有線LAN接続が可能になる。加えて、NDI HX2モードを備え、IP接続による伝送とカメラコントロールが外部コンバーターなしで実現し、3G―SDIとHDMIの同時出力にも対応。SDIからは最大FHDで60p 4:2:2 10bitの映像出力が可能。今後のファームウェアアップデートでは次世代画像伝送プロトコルSRTに対応し、高画質・低遅延のライブストリーミングが可能になる。
(全文は1月27日号3面に掲載)
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
最新の投稿
実録・戦後放送史2025.02.12「村岡花子さんの登場」
実録・戦後放送史2025.02.10「放送法への反対論・川島武宣教授」
放送機器2025.02.10パナソニック コネクトがプロジェクター新会社
放送機器2025.02.07ブラックマジックデザイン、ニュージーランドの新作映画に採用