ヒビノ 「ENHYPEN」の映像・音響・照明システムを担当

 ヒビノは、HYBE JAPANが2026年2月5日(木)より新宿住友ホールにて開催する、7人組グローバルグループ「ENHYPEN」の没入型楽曲体感ミュージアム「House of Vampire ~Dive into ENHYPEN Chronicle~」の映像・音響・照明システムを担当した。IMAGICA EXXによる空間演出・体験設計の下、圧倒的な立体表現を可能とする3D対応LEDディスプレイ・システム「Immersive LED System」や優れた色再現能力を備える超高精細LEDディスプレイ・システムROE Visual「Ruby1・5F」をはじめとする演出技術を提供し、映像・音響・照明システムの構築・運用並びに3D映像の撮影システムを手掛けた。本ミュージアムの空間演出構想を確かな技術力で支え、楽曲の世界観を高次元に具現化することで、来場者に現実世界を超越した没入体験を提供する。
 ENHYPENは、デビュー以来、独自のヴァンパイアコンセプトで愛されているグローバルグループ。本ミュージアムは、「ヴァンパイア」のコンセプトと、これまでの楽曲世界を重ね合わせた、日本オリジナル企画の体験型イベント。来場者は「同じ血族(コウモリ)」となってヴァンパイアの館に入り込み、彼らの物語(叙事詩)の一部を追体験する。デビュー作『BORDER : DAY ONE』から『ROMANCE : UNTOLD―daydream―』まで、ENHYPENの音楽とストーリーをテーマにした7つの部屋を巡ることで、まるで登場人物の一人としてミュージックビデオの世界に入り込んだかのような、特別な体験を楽しむことができる。
 ヒビノは、複数のエリアに区切られた1100㎡超のイベントホールに、圧倒的な立体表現を可能とする3D対応LEDディスプレイ・システム「Immersive LED System」49㎡、広色域表色系を採用する8Kスーパーハイビジョン放送に近い色再現能力を誇る1・5mmピッチ超高精細LEDディスプレイ・システムROE Visual「Ruby1・5F」161㎡、レーザープロジェクター等の映像表示装置18台、スピーカー39台、照明装置225台などを組み合わせ、一つひとつのエリアにおけるストーリーへの没入を最大化するシステムを構築した。
 この高度な技術的アプローチを支えるのが、ヒビノが運用する没入体験を追求する研究開発拠点「Hibino Immersive Entertainment Lab」。ここでは、3D LED技術を核とし、最先端技術を取り入れた新しい没入型演出の創造と没入感の最大化に向けたR&Dを日々重ねている。
 今回の没入型楽曲体感ミュージアムでは、演出設計の意図を忠実に具現化するため、Hibino Immersive Entertainment LabにおいてHYBE JAPAN及びIMAGICA EXX、ヒビノの3社共同で映像・音響・照明技術の効果実験や最適な組み合わせに関する綿密な検証を実施した。ヒビノが保有する膨大な最新鋭機材とR&Dで得られた具体的な知見は、イベント全体の没入度を飛躍的に高める技術基盤となっている。
本ミュージアム最大の見どころとして5つ目の部屋「第五章:告白の中庭」に、幅10・2メートル、高さ4・8メートルのImmersive LED Systemが採用された。
 Immersive LED Systemは、ヒビノが運用に関する技術ライセンスを持つ、アメリカLiminal Space社の三次元LED技術「Ghost Tile」を搭載した3D対応LEDディスプレイ・システム。従来の3D表現を凌駕する立体効果に加え、現実の人や照明などの演出機器を組み合わせられる画期性を有しており、リアルとバーチャルが融合した、極めて没入度の高いエンターテインメント体験を提供する。この体験を深めている技術の一つが、独自の円偏光フィルターを採用した専用3Dグラス。高い透過率でクリアな視界が保たれるため、体験者は現実の空間を正確に把握しながら、その中に出現する立体映像や、シームレスに奥深く広がる仮想世界を同時に体感することができる。
 上映するENHYPENの3D映像は、ソニーのハイエンドシネマカメラ「VENICE 2」と新たに導入したカメラヘッド延長システム「VENICEエクステンションシステムMini」を2セット用いてステレオ撮影を行った。小型カメラヘッドを用いることで、これまで難しかった、2台のシネマカメラを人間の平均的な瞳孔間距離(約64mm間隔)に設置することが可能となり、自然で臨場感のある3D効果を発揮する8K高画質映像の撮影を実現した。
 ENHYPENの撮影に先立ち、Immersive LED Systemを常設する「Hibino Immersive Entertainment Lab」にコンテンツ制作チームを招き、実機の確認と技術的な擦り合わせを実施。撮影とコンテンツ制作の両チームがImmersive LED Systemの特性を最大限に引き出すプランを設計し、万全の体制で制作を開始した。
 海外で行った撮影の期間中も、Hibino Immersive Entertainment Labではリアルタイムに映像の3D効果を確認し、日本から綿密な撮影のコントロールを行った。さらに、撮影後もコンテンツ制作チームと実機環境における技術検証を重ねることで、3D表現の完成度を追求。一連の徹底した精度管理によって、本ミュージアムに適した立体表現を持つ高品質な実写3D映像を完成させた。
 この3D映像技術により、メンバーの存在感や世界観が視界一面に広がり、来場者はどこを見ても作品世界から逃れられない〝感覚が支配されていく〟ような圧倒的な没入感が実現しているという。本ミュージアムのために撮り下ろされたビジュアルと革新的な3D映像技術で、息を呑むほど美麗な「超現実」の世界へ引き込む。
 開催概要は以下の通り。
▽イベント名称:House of Vampire ~Dive into ENHYPEN Chronicle~
 ▽会期:2026年2月5日(木)~3月16日(月)
 ▽会場:新宿住友ホールB1F(東京都新宿区西新宿2丁目6―1)

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。