2025年1月27日(7766号)
スマートフォン等のカメラを通じて一瞬で情報の発信元にアクセスできる「QRコード」。飲食店から各種チラシまで、今やあらゆる場所で目にするようになった便利なツールだが、このQRコードを悪用した「クイッシング」と呼ばれる詐欺が増加傾向にあるという▼クイッシングはフィッシング詐欺の一種。悪意を持った第三者が作成した不正なQRコードを読み取ることで偽のサイトに誘導され、メールアドレスや電話番号、口座番号やクレジットカード情報といった個人情報を抜き取られて不正に利用されたり、金銭を要求される被害に遭う可能性がある。代表的なものとして、正規QRコードの上に偽のQRコードを貼ったり、不正メールにQRコードを添付、偽のダイレクトメールや広告などにQRコードを記載、正規のQRコードのリンク先を偽サイトに置き換える、といった手口が挙げられるという▼一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会によれば、特に商業施設のフードコートでの詐欺被害が増えており、真偽の判断が難しいことから対策として、「テーブル上のQRコードからの情報の入力は慎重に」「テーブル上のQRコードからのアプリのインストールは慎重に」「不安があれば店舗スタッフに相談する」等の注意を呼び掛けている▼注文時にQRコード利用を推奨する飲食店も増えており、十分な注意が必要だ。(K)
この記事を書いた記者
- 主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。
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