NHK 2026年度 前期連続テレビ小説『風、薫る』主演は見上愛

 NHKはこのほど、東京・渋谷のNHK放送センターで2026年度前期連続テレビ小説『風、薫る』の制作発表会見を開いた。朝ドラ114作目となる同作は、文明開化が急速に進み、西洋式の看護学が日本に伝わった明治が舞台。それぞれが生きづらさを抱える一ノ瀬りんと大家直美の2人が、当時まだあまり知られていなかった“看護”の世界に飛び込み“最強のバディ”になって傷ついた人々を守ろうと奔走する冒険物語。この時代に看護学を学び「トレインドナース(正規に訓練された看護師)」と呼ばれた、看護師のパイオニア的存在・大関和さんと鈴木雅さんをモチーフにしたストーリー。脚本を手掛けるのは、「広重ぶるう」「幸運なひと」など数多くのテレビドラマを手掛けてきた吉澤智子さん。そして主人公のひとり、一ノ瀬りんを演じるのは昨年放送された大河ドラマ「光る君へ」で藤原道長の娘・彰子役を好演し、話題を集めた見上愛さん。

 

「皆さんの一日がすてきになるきっかけになれば」

 

 見上さんは連続テレビ小説について「私は朝の時間はとても大事だと思っています。その朝の始まりが、どんな始まり方をするかによって、一日が変わっていくなという感覚があるので、皆さんの一日がすてきになるきっかけを作れるようなドラマに出演できるのは、ものすごく光栄なことだと思います」と話した。
 脚本を担当する吉澤さんは「脚本家になった時から、いつか女性2人がバディを組む物語を描きたいと考えていたのですが、なかなか実現しませんでした。男の友情は美しいと言いますが、女性の友情も悪くないんだけどな、とずっと思っていたので、今回実現して、とても嬉しいです。優しいたくましさを持った2人のバディドラマにしたいと思っています」と意気込みを話していた。
 なお、もう一人の主人公・大家直美役の俳優は、今後オーディションを行い、決めるという。
(写真左:吉澤智子さん、同右:見上愛さん)