織田信長を支える双璧 利家役・大東駿介と長秀役・池田鉄洋が語る現場の熱量
現在放送中のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、織田家の重臣として脇を固める前田利家役の大東駿介(写真左)と、丹羽長秀役の池田鉄洋(同右)が、それぞれの役どころや撮影現場の舞台裏について語った。
前田利家、豪快さと繊細さの共存
前田利家を演じる大東駿介は、利家を「少年漫画の主人公のようなエネルギーを持つ人物」と表現する。一般的に知られている“かぶき者”というイメージだけではなく、自ら家計の計算を行うような堅実さや広い視野に感銘を受けたという。また、役作りのため、利家の代名詞である「5メートルの槍」を自在に扱うべく、公園で木の棒を使い、槍が手になじむまで猛特訓を重ねたそう。劇中では、藤吉郎(池松壮亮)に対して「ツンデレ」のような態度を見せるが、時には助言もする。第6回(2月15日放送)で、藤吉郎が人質となったときに「ただ、ちと退屈じゃ」と妻のまつ(菅井友香)に言う場面があったが、「これはすでに藤吉郎を認めているからこそのセリフだと思います」と話す。さらに、第5回(2月1日放送)で描かれた御前大試合のシーンについては、「藤吉郎との殺陣は楽しかったです。本番になると池松君の動きがめちゃくちゃ速くて(笑)。緊張感が高まりましたが、本番で到達点まで連れていってくれるのは、さすがだなと思いました。利家としては、小細工なしの“会心の一撃”を藤吉郎にお見舞いしたかったので、殺陣指導の先生と相談し、利家らしい殺陣をつくりました」と振り返った。
丹羽長秀、静かなる「調整役」の視点
一方、丹羽長秀役の池田鉄洋は、演じる上で肖像画から受けた長秀の「柔らかい表情」を大切にしていると語っている。激高しやすい主君・織田信長(小栗旬)を前に、場の緊張を和らげる存在として役を捉えているという。農民出身の藤吉郎と小一郎がのし上がっていく姿を「無課金キャラがどんどん強くなっていくようで見ていて気持ちがいい」と評し、密かに彼らを応援する温かい眼差しを演技に込めている。また、信長を演じる小栗旬に対しては、現場で感じる圧倒的なカリスマ性による緊張感を、そのまま主従関係のリアリティに繋げているという。「“男もほれる男”を小栗さんが作り上げられているので、現場で目が合うと、少し緊張することもありますが、その緊張感こそ信長と長秀の主従関係に繋がると思っているので、あえてその気持ちを利用して演じています。“殿のお役に立ちたい”という気持ちがにじみ出ていたらうれしいです」と話している。
完璧な「豊臣兄弟」の熱量
大東と池田が共に絶賛するのが、仲野太賀と池松壮亮のコンビネーション。大東は仲野の放つ「純度の高いエネルギー」を、池田は二人が現場で見せる細やかな気配りと強い決意を称賛する。すでに本物の兄弟のような信頼関係を築いている二人に対し、脇を固めるベテラン・中堅勢も強い熱量で応えようとしている。
物語は、いよいよ藤吉郎と小一郎兄弟の出世が加速する重要な局面を迎えている。織田家中で彼らがどのような地位を築いていくのか、利家と長秀という対照的な二人の重臣の動きにも注目が集まる。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当



