
【Interopレポート】ATENジャパン~3製品が審査員特別賞を受賞
ATENジャパンは、「Interop Tokyo 2025」(会期:2025年6月11日~13日/会場:幕張メッセ)において、「Interop Best of Show Award」の審査員特別賞を同時受賞した3製品を中心に展示した。
同アワードは、Interop Tokyoの出展製品の中から、優れた技術・独自性・市場性を持つ製品を、外部有識者による審査を通じて表彰するもの。ATENジャパンは以下の3製品において、それぞれの専門分野での革新性と実用性が高く評価された。
「KE8980MR」(マネジメント&モニタリング部門)は、次世代KVM製品として、4画面出力に対応しつつ、直感的な画面切替操作、VNCによる管理機能、ベゼルをまたいだ表示など、現場ニーズを的確に反映している点が高く評価され、Interop会場でいち早く実機展示を行った点も、審査員より評価を受けた。近く日本でも発売予定。
「PG8308」(ファシリティ部門)は、30A対応、8ポート構成のPDU。1UサイズにC19アウトレットを2口搭載し、過負荷時には接続機器の優先度に応じた電源供給の制御が可能です。状態監視機能に加え、Pythonによるスクリプト連携によって他システムとの統合運用も実現できる拡張性が評価された。
PG8308は、8台の機器に対する配電が行える1UサイズのインテリジェントPDUで、データセンターやサーバールームにおける電力コストを管理しつつ、効率よく機器の運用や保守を行うことができる。1Uサイズでラックマウント可能なユニット(合計8か所のアウトレットをエンクロージャーに搭載)で、アウトレットごとの電力計測・監視および制御が可能な他、ARM Cortex―A8プロセッサー搭載によりLAN・COM・USB・環境センサーの各ポートを介した柔軟な制御方法とLCDコンソール経由でのモニターの強化を実現する。
「VE8662」(デジタルメディア部門)は、H.265による高効率な映像圧縮技術を用い、True 4K(3840×2160@60Hz)映像のIP伝送を実現するVideo over IPトランシーバー/レシーバー。1台で送受信の両機能に対応し、PoE、クアッドビュー(4画面分割表示)にも対応。デジタルサイネージや監視用途を含む幅広い現場での利便性が評価された。
VE8662は、送信機・受信機の両方の機能を1台に集約したTrue 4K HDMI対応のH.265 over IPトランシーバー。H.265コーデックによる高圧縮・低遅延伝送のほか、PoE対応によりアダプターレスでの運用も可能な柔軟性に優れており、映像伝送における課題解決や効率の良いAV over IPシステムの構築が可能。スポーツ施設や空港、大学、展示会場、コントロールルーム、ショッピングモールの案内板など、4K解像度での映像信号をマルチディスプレイに表示するような比較的大きいデジタルサイネージにも最適な機器としている。
この他、1Uの電力効率を最大化し、IT機器の運用コストの削減するPDU「PG8308」、データセンターの継続的運用の最適化するインテリジェントPDU「PG98330」、セキュアにリモートサーバーへのアクセスと統合管理を実現するKVM over IP オムニバス・ゲートウェイ「KG0032」、RS―232またはUSBコンソールによるIT 機器への安全なリモートアクセスにより、ビジネスの継続性を確保するATENシリアルコンソールサーバー「SN1116CO」、4ポートUSB HDMIマルチビューワイドスクリーンLCD KVMドロワー(デュアルスライド対応)「CL3884NW」、1ローカル/リモートアクセス共有1ポートDVI KVM over IP(解像度1920×1200、RS―232 DTE/DCE対応)「CN9600」、4K対応HDMIビデオウォールプロセッ「VW3620」、True 4K HDMI H.265 over IP トランシーバー(PoE対応)「VE8662」、小型ドングル型1ポート VGA KVM over IP(解像度1920×1200対応)「CN800」などを紹介した。
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。