東芝、量子インスパイアードブラックボックス最適化技術
東芝は、通信、広告配信、金融など、利用者や市場などの状態を直接把握できない環境においても、状態の変化にリアルタイムで追従しながら最適な制御を実現する「量子インスパイアードリアルタイムブラックボックス最適化技術」を開発した。
制御対象の内部の状態を把握せずにブラックボックスとして扱い、制御条件の変更等を繰り返して、その結果となる応答を観測する試行錯誤サイクルを通じて望ましい応答を実現する技術は「ブラックボックス最適化」と呼ばれている。
従来のブラックボックス最適化は、対象の状態が変化しないことを前提としていた。本技術はこれを拡張し、利用者や市場のように動的に変化する対象に対しても適用できるようにしたもの。
本技術により、無線通信における効率的な利用者と基地局の割り当てや、利用者の特性に合わせた広告の選択、需要供給に応じて価格が変動するダイナミックプライシングなどを、より高効率に制御できるようになる。本技術は、量子技術に由来する(量子インスパイアード)最適化計算機である「シミュレーテッド分岐マシン(SBM)」の高速な組合せ最適化能力を活用している。
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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