パナソニック、グローバルシャッター搭載4Kリモートカメラ「AW-UE200/AW-UER200」開発
パナソニックは、グローバルシャッター方式のMOSセンサーを搭載したハイエンド4Kリモートカメラ「AW-UE200」「AW-UER200」シリーズを開発した。スポーツ中継やライブイベント、バーチャルプロダクションなど、高速な動きやLEDを使った演出を伴う映像制作での活用を想定する。AW-UE200シリーズは2027年2月、AW-UER200シリーズは2027年度第1四半期の発売を予定している。
両シリーズは、1.2型グローバルシャッター方式5K MOSセンサーを搭載。パナソニックによると、1インチ以上のMOSセンサーを搭載した映像制作用リモートカメラへのグローバルシャッター採用は、2026年9月時点で初めてとしている。
グローバルシャッターは画面全体を同じタイミングで撮像するため、高速に動く被写体を撮影した際の映像の歪みを抑えられる。スポーツ中継などで動きの速い被写体を捉えるほか、LEDウォールを使用するスタジオや照明演出を伴うライブイベントなどでの利用を想定している。
5Kオーバーサンプリングによって高精細な4K映像を生成し、被写体の質感や輪郭などを細かく描写する。将来的にはハイフレームレート120fpsやHDでの180fps撮影にも対応する予定で、スポーツ中継のスロー映像などへの活用も見込む。
広角80度、光学22倍ズームを搭載
レンズは水平画角80度の広角撮影と光学22倍ズームに対応する。限られた設置スペースで広範囲を撮影できる一方、大規模な会場では離れた被写体をズームして捉えることができる。
AW-UE200シリーズでは、高速なパン・チルト機構も新たに採用した。最高速度は400度/秒で、静止状態から最高速度まで約0.2秒で加速。スポーツやライブイベントなど、素早く動く被写体への追従性能を高めた。
AW-UER200はカメラ本体を回転、縦型映像にも対応
「AW-UER200」シリーズは、従来のパン・チルトに加えて、カメラ本体を回転させるロール機構を搭載した。回転範囲はマイナス200度からプラス200度。カメラを傾けた映像表現などが可能になる。
16:9と9:16の映像を同時に出力する機能も備え、通常の映像制作とSNSや配信向けの縦型映像を組み合わせた運用にも対応する。ロール機構を利用して設置時の水平調整も行えるため、クレーンなどのロボティック機器や傾斜した天井などへの設置自由度も高めている。
SMPTE ST 2110/Dante対応モデルも
標準モデルに加え、SMPTE ST 2110とDanteに対応する「AW-UE210」「AW-UER210」もラインアップする。
AW-UE210ではSMPTE ST 2110による非圧縮4K映像出力のほか、JPEG XSを利用した低遅延伝送などに対応する予定。Danteによる音声伝送にも対応し、放送局などのIPベースの映像・音声制作環境への組み込みを想定する。
このほか、カメラ単体で被写体を追尾しながら構図を維持するAIベースのオートフレーミング機能も搭載する。
パナソニックは、AW-UE200/AW-UER200シリーズを9月11~14日にオランダ・アムステルダムで開催される放送・映像機器展「IBC2026」に出展する。
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