東芝、IoT DB長期間時系列データ分析DWHなしで
東芝は、大規模IoTシステム向けスケールアウト型時系列データベース(DB)「GridDB Enterprise Edition」の新バージョン「GridDB E.E. V6.0」の提供を開始した。GridDB E.E.は、高頻度かつ大規模に発生する時系列データの効率的なリアルタイム処理を目的としたデータベース。ペタバイト級データへの対応、高信頼性、柔軟な拡張性、SQLインターフェースによる開発の容易性を特長としている。
近年、産業IoTや社会インフラ領域では、設備・センサー・運用ログなどから発生する大量の時系列データを収集し、長期間にわたり蓄積されたデータを高速に分析し、設備運用の最適化や業務改善に活用するニーズが高まっている。
従来の大規模IoTシステムでは、データの収集・蓄積を担うデータベース(DB)と、長期間にわたるデータの分析を担うデータウェアハウス(DWH)を組み合わせて構成することがあった。こうした構成では、収集用DBからDWHへのデータ転送や加工処理が必要となるため、リアルタイム分析が難しくなることに加え、システム構成の複雑化や導入・運用コストの増加が課題となっていた。
今回、GridDB E.E. V6.0では、新たに「列データ高速分析機能」を実装した。本機能は、長期間のデータを効率的に格納し、高速に分析するもの。これにより、従来、分析専用のDWHを併用することが多かった長期間の時系列データ分析についても、GridDB®単独で高速な分析処理を実現します(図1)。また、本機能により、100億件規模の長期間時系列データ分析において、従来バージョンでは2900秒を要していた処理を41秒で実行し、処理時間を従来比の約70分の1に短縮した。
本機能を通じて、データ収集基盤と分析基盤を統合し、データ転送や加工を伴わないリアルタイム分析を実現する。
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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