IWI、IP放送統合監視ソリューションの機能を強化
インテリジェントウェイブ(IWI、東京都中央区、川上 晃司社長)は、IP放送システムを統合的に監視するIP放送統合監視ソリューション「EoM SmartOrchestrator」の機能を強化したと発表した。
放送業界では従来のSDI(シリアル・デジタル・インターフェース)ベースのシステムからIPシステムへの移行が進んでいる。このIP化により、遠隔地からの番組制作(リモートプロダクション)や機器の効率的な共有(リソースシェア)が可能となった。一方で、システムの構成は大規模かつ複雑になり、複数拠点にまたがる機材を管理し、各機器の状態をリアルタイムで把握することが困難になっている。
その結果、障害が発生した際に全容を素早く把握できず、原因特定に時間がかかるという課題が生じている。EoM SmartOrchestratorは、IP放送システムを一元的に監視・管理するソリューション。今回の機能強化により、異常の早期検知から原因特定までの時間をさらに短縮することが可能。

今回、監視機能の拡充、アラート設定の高度化、UIの改善を行った。
▽監視機能の拡充
各機器が正常に時刻同期できているかどうかを監視し、同期/非同期の状態を判定する「PTP監視機能」を追加した。これにより、時刻同期の異常をいち早く把握できるようになる。
また、機器同士の接続構成図を自動生成する「マルチキャストフロー監視」を追加した。データの流れを視覚的に確認することで、障害の原因特定や影響範囲の把握が迅速に行える。
▽アラート(異常検知)設定の高度化
機器ごとにアラートを通知する条件を個別に設定できるようにし、運用環境に応じたきめ細かな監視を実現する。過度なアラートを防ぐ設定も可能で、監視業務をより効率化する。
▽UI(ユーザーインターフェース)の改善
視認性と操作性を向上させた。さらにダッシュボード機能を拡充、異常発生時の状況の把握から原因の確認まで直感的に行える。

IWIは、本ソリューションにより、複雑化する放送設備やシステムの状態を可視化し、放送品質の維持と安定運用に貢献していく。
今後は、放送機器やネットワーク機器からAPIを介して情報を直接取得できる仕組みを構築し、導入後すぐに監視を始められる環境の実現を目指します。監視対象の機器も順次拡大していく予定。
EoM SmartOrchestratorは、IP放送システムのネットワーク構成を自動で可視化し、システム全体を一元的に監視・管理できるソリューション。
データの流れをリアルタイムで監視できるほか、障害が発生している機器をダッシュボード上で一覧表示できるため、障害発生時の原因特定を迅速化し、放送現場での早期復旧を支援する。
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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