
シャープ AIやコミュニケーションロボットなどを活用した先進の教育ソリューション
シャープは、Dynabookと共同で、国内最大級の教育総合展「第16回 EDIX東京」に出展した。「NEXT GIGA(GIGAスクール構想第2期)」に向けた学習者用端末や各種デジタル教材のほか、AIやコミュニケーションロボットなどを活用した先進の教育ソリューションを幅広く提案した。
「学びの質の向上」ゾーンでは、デジタル教科書と連携し、子ども一人ひとりに合わせた教材を提供する学習支援システム「インタラクティブスタディ7」や、AIによる英文の要約生成・言い換え機能などを新たに搭載した中・高校生向けの辞書教材サービス「Brain+(ブレーンプラス)」を出展。「充実した学校生活」ゾーンでは、大型LEDディスプレイやPCレスでの運用が可能なサイネージのほか、消費電力0Wで表示保持が可能な電子ペーパーディスプレイ「ePoster」など、校内での映像演出や情報掲示に役立つディスプレイソリューションを紹介。また、プライバシー情報を扱う職員会議などにおいて、独自のエッジAI技術によりセキュアに議事録作成を支援する教務DXソリューションを出展した。
「先端教育の創出」ゾーンでは、モバイル型コミュニケーションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」と生成AI「ChatGPT」を連携させ、ロボホンとの対話が楽しめるプログラミングやプロンプト作成ができるアプリのほか、体験型学習を可能にする「VRヘッドマウントディスプレイ」を参考出展。未来を創る力を育む教育ソリューションを紹介した。
この他、Dynabookでは、「K70」を紹介した。K70はGIGAスクール構想第2期向け端末で、ユーザーの声を取り入れて開発している。まず、ゴムのようにしなやかな弾力性と硬質プラスチックのような強さを併せ持つTPU(熱可塑性ポリウレタン)で本体外周を覆うことにより、落下などの衝撃に対する堅牢性を高めている。さらに、TPU自体が柔軟性を持ち滑りにくい素材のため、手になじみ、つかみやすくなっている。
GIGAスクール構想の端末では、故障の原因はほとんど落下によるものだった。そのため、落下・振動・衝撃になど様々な状況を想定して徹底検証しており、例えば、落下試験では76㌢の高さから落とす試験を実施している。76㌢は、ほとんどが机が76㌢以下の高さであることによるもの。このように、アメリカ国防省が制定した「MIL規格」に準拠した過酷な耐久テストをクリアした製品のみを出荷している。
価格はオープンだが、東京都が購入価格の上限を5万5000円としていることから、対応する価格になる模様。

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この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。