天地人、下水道の優先度診断サービス
公益社団法人日本下水道協会は、8月4日から8月7日まで、下水道分野における国内最大規模の展示会 「下水道展’26東京」を東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催している。
天地人は、新しく提供を始めた、衛星データとAIによる診断技術を下水道管きょに応用した『下水道の優先度診断サービス』を紹介している。
『宇宙水道局 下水道の優先度診断』「下水道管きょの点検・調査の計画策定を支援」は、下水道管きょの「健全度」と「重要度」を掛け合わせ、点検・調査の優先度を5段階で可視化する。具体的には、管路情報(材質・布設年度等)と布設環境の影響をAIで総合評価し、人の経験や勘では捉えにくい複雑要因も踏まえて損傷リスクを診断する「健全度診断」と、機能停止時の生活・経済活動や災害時の影響を定量化する「重要度診断」を組み合わせ、CCTV調査の優先度をスパン別に可視化する取り組みだ。増え続ける老朽管路に対し、限られたヒト・モノ・カネの最適配分を支援する。
同社は、2023年より上水道分野において、衛星データとAIを活用したDXソリューション「宇宙水道局」を展開してきた。サービス開始からわずか3年で累計契約自治体数は60以上に拡大し、管路の状態把握や点検の効率化、更新対象の優先順位付けや予算配分の最適化を支援している。
『下水道の優先度診断サービス』は、これまでに確立した衛星データとAIによる診断技術を、下水道管きょにも応用した。今後は、より多くの地域・現場で上下一体の活用を目指す。
「これまで上水道だけだったが、今回、『下水道管きょの点検・調査の計画策定を支援』するソリューションの提供を始めた。『下水道の優先度診断』は、下水道管きょの「健全度」(損傷リスク診断結果)と「重要度」(事故時の社会的影響)を掛け合わせ、点検・調査の優先度をA~Eの5段階で可視化する。管きょの損傷の起こりやすさを解析する。当社は衛星やAI、土壌などのビッグデータを使って各種劣化診断サービスを手掛けている。こちらは管路のデータと管路の調査結果などを使って『健全度』や『重要度』『優先度』の順位付けを行う。テレビカメラの調査をいれるといってもそれなりにコストがかかるので、劣化に関してどこから手を付けていいのか、5段階に評価をして“この部分から調査をしたらいかがでしょうか”と示すものになっている。また、ブースでは天地人が静岡市上下水道局、地方共同法人日本下水道事業団と共同で、下水道管きょの損傷リスク診断技術の高度化に向けた共同研究に取り組んでいることを紹介している。この共同研究は、健全度診断に、下水処理場への流入水データや水質・腐食要因といった新たな視点を加え、予測モデルをさらに高度化する取り組みだ」(天地人)。
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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